KDKの沿革
KDKは、バート・プール宣教師夫妻の祈りと献身によって始められました。ご夫妻は、第一期の日本宣教を終えた後、それまでとは違った新しい使命を神に示されました。その使命というのは、彼らが直接日本の宣教に取り組むのではなく、日本の開拓伝道者を支える働きに取り組むものです。彼らはさっそくその働きのための準備に取り掛かり、自分たちをサポートしてくれた教会や兄弟姉妹に、日本の伝道者を応援してほしいと訴えました。そして、支援団体を設立し、その名称をヨハネの福音書4:35から「White fields(WF)」としました。
他方日本では、野畑新兵衛師、泉田 昭師、ライオン宣教師が中心となってKDK国内開拓伝道会を立ち上げ、実際の運営を担う体制を作り上げました。
そのような中で、1959年1月に川嶋賢廣師がKDKのサポート受給者第一号となり、八丈島の開拓に遣わされ、続いて二人の伝道者が東京と京都で開拓を始めました。翌年1960 年には、米沢と高千穂に二人、1961年には、所沢、福島、大阪に三人の開拓伝道者がそれぞれ送られ、開拓を始めました。のちにKDKの総主事となる佐竹十喜雄師は、1965年に東京の郊外で開拓を始め、国分寺バプテスト教会を設立しました。このようにして、KDKはこれまでに、250以上の教会開拓に関わってきました。もちろん、それらの教会の中には、残念なことに教会としての機能も存在も失ってしまった群れもあります。しかし、多くは、それぞれの地において「主の教会」として立ち続け、主と地域に仕え、困難の中においても多くの実を結ぶために奮闘しています。
以上、KDKは、以下の三つを原則として、教会開拓を目指す開拓者を支援しています。
①国内における開拓伝道の援助を最大の使命とする。
②教会形成を目的とする。
③福音的諸教団との協力のもとに行う。
組織構成
KDK顧問 中島秀一 日本イエス・キリスト教団 荻窪栄光教会
KDK会長 嵐時雄 日本福音キリスト教会連合 千歳福音キリスト教会
KDK委員
福井誠(総主事)日本バプテスト教会連合 玉川キリスト教会
岸尾光(会計)日本バプテスト教会連合 新座志木バプテスト教会
板倉邦雄 日本長老教会 千葉みどり台キリスト教会
ティム・セランダー TEAM 宣教師
大橋富男 保守バプテスト同盟 大田原キリスト教会
大嶋重徳 日本福音自由教会 鳩山福音自由教会
活動方針
KDKは、単なる資金提供団体ではありません。開拓伝道を経済的面で応援することはもちろんですが、そこに地域教会が建て上げられ、定着していくためには実際的なサポートも必要であるとの認識から、隔年に「開拓伝道セミナー」を開催してきました。
またKDKは、開拓経験者によって役員構成を行い、日本の教会開拓に特化した、非常にユニークな専門性をもった超教派活動団体です。より大きな団体となり、より大きな何かをすることを目指してはおりません。開拓伝道者の経済面をサポートし、さらにその活動を種々の教育活動をもって丁寧に支援することにより、確実に、教会を生み出し、教会を建て上げる開拓者を育てることを目指しています。
活動内容
KDKは、受給者のための、いくつかのフォロアップを実施しています。
以下の表にあるとおり、受給者の励ましとフォローを目的とする、リトリートとバルナバ支援(メンター制度)、そして、受給者以外にも、開拓を志す方々、また実際に開拓をしている方々や、開拓を支援している団体の責任者などを対象とした、受給説明会、開拓セミナー、開拓者の集いを実施しております。
| 活動 | 回数 | 対象 | 目的・備考 |
|---|---|---|---|
| 受給説明会 | 毎年3月1回 | 一般 | KDKの支援を考えている方々への説明会 |
| 開拓セミナー | 隔年11月1回 | 一般 | 開拓者の発掘と研修 |
| 開拓者の集い | 毎年7月1回 | 一般 | 開拓者の交わり |
| リトリート | 隔年11月1回 | 受給者 | 開拓者の励まし、フォロー |
| バルナバ支援 | 毎年2回 | 受給者 | 開拓者の励まし、フォロー |
お問合せ(事務局)
| 住所 | 〒352-0011 埼玉県新座市野火止4-8-28 新座志木バプテスト教会内(岸尾光) |
| 電話 | 048-202-1500 |
| Fax | 048-202-1501 |
| nsbc@church.ne.jp |
